ナナミとユウコ。

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子犬の頭をなでてやると、頭を擦りつけるような動作をしたあとに横になっておなかを見せた。 「お前、そんな簡単にお腹見せちゃだめだろー」 そんな事を言いながらお腹を撫でてやる。ふわふわとした感触が気持ちいい。 「ナナミさんは犬好きなんだ?」 突然、後ろから話しかけられて驚きのあまり、少し体が跳ねた。 声のした方を振り返ると、春人が私の横に座り込んでいた。 子犬に夢中になりすぎて接近に気が付かなかったらしい。 「……っ」 「好きなんだ?」 春人がもう一度笑顔で聞いてきた。 「好きっていうか…その…えっと…うん」 クラスでも人気者の春人が私に気さくに話しかけてきた事に驚いてうまく話す事ができない。
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