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交際を始めて1ヶ月が経った9月上旬。
最近、彼は忙しいみたいですれ違いの生活が続き、こんなことわかっていたのに寂しかったりして、落ち着かない毎日を過ごしていたそんなある日の夕方。
私の携帯が鳴り画面は久しぶりに見る名前を映し出していたのですぐに通話ボタンを押しました。
「はい」
「今、大丈夫?」
「私は大丈夫ですけど晴一さんは大丈夫なんですか?」
「今日はちょっと早く仕事が終わったけぇちょっと帰りにそっち寄ろうかと思ったんよ。ダメ?」
「それならいいんですけど」
「じゃあ、今から迎え行くけぇ」
「え…迎え?」
「お誕生日」
「…あ」
「すぐ行くから待っとって」
そう言って電話を切られた。
そして彼は忙しかったはずなのにちゃんと私の誕生日まで覚えていて祝ってくれるつもりでいたことが凄く嬉しかった。
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