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それから彼女が昼に昭仁の作ったお粥を身体が熱で浮かされていて動けないようなわしに食べさせてくれたり、何度も水枕を取り替えてくれたりと献身的な看病をしてくれたおかげでわしは夕方に脇腹の違和感で目を覚ました時には熱がひいてそれなりに回復するまでになった。
そして脇腹の違和感の正体は看病で疲れてしまったのだろうか。
規則正しい寝息を立てる彼女の頭だった。
それはあまりに愛おしくて…けれど起こすのには気が引けた。
彼女が起きるまでの間、今日や彼女と付き合ってからのことを思い出しながら一つの決心をしたんだ。
わしはツアー前に伝えようと思っていたことを今、伝えようと。
だけど、今は起こさない。
だってよく言うじゃろ?
゚+。お姫様は王子様のキスで目を覚ます。+゚
だけどわしはそんな恥ずかしいことは出来ん。
だからせめてわしの横で眠る愛おしくて仕方ない眠り姫が起きたら伝えようと思うんだ。
…結婚しようね!
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