23人が本棚に入れています
本棚に追加
/44ページ
2008年春
わしは知人の紹介であの有名な美人女優に出逢った。
本日は久々のOFF。
普段は鳴らん携帯がいつもより長く鳴っていた。
しかも朝から。
「……なんなー…」
明日はOFFだということで調子に乗って大好きなビールを心ゆくまで飲んだ為、本日もまた二日酔い。
~♪~♪…ピ。
仕事なら嫌だったがとりあえず鳴り止まない電話に出る。
「…はい…」
「晴一さん!」
こっちは二日酔いの真っ最中だというのに相手はキンキンと響くような声で話し出す。
「…なんなー。仕事は嫌よ。OFFじゃもん」
「違いますよー」
「…なんよ」
「晴一さん今夜、何か予定ありますか?」
そう言われ少しばかりまだ覚醒してない脳内の引き出しの記憶を引っ張り出すがそれといった用事は無かった。
「今日?無いはずよ…多分」
「よかった!」
「…?」
「晴一さんに逢わせたい人がいるんですけど今夜、今から言うお店に来てもらえますか?」
「えぇけど…誰なん?」
「それはお楽しみですよ。じゃあ、場所は…です。夜の8時くらいにお願いしますね!」
そう言って一方的に電話を切られてしまい、約束の時間になった。
最初のコメントを投稿しよう!