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「…新藤さんですよね?」
「あっ。はい」
その瞬間、その女性は安心したように微笑んだ。
「よかった。本当に来てくれて」
…?どういうこと?
「あの…」
「あぁ。ごめんなさい。実は今日の急な工藤さんからのお電話は私からお願いしたんです」
「…え?」
「以前、テレビ局ですれ違った時に失礼をしてしまったので…お詫びをしたかったんですが、私ではどうすることも出来なかったので工藤さんが新藤さんとお知り合いだと聞いて力を貸してもらったんです。ごめんなさい」
ポルノグラフィティ新藤晴一
職業はギタリスト
彼は彼女の言っていることがわからなかった。
と言うよりも恐らくその時もお酒を後で入れた為に記憶が無かった←
が、嘘をついた←
「あ、そうだったんですか。わし…僕もボーっとしていたので」
「あ、申し遅れましたが私、長谷川京子と言います」
「だからといってこんな…良かったんですよ」
「すみません…迷惑ですよね?」
彼女の顔が一瞬にして寂しそうな表情に変わった。
「あ、いえ…そういうわけではないんですが」
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