病院の記憶。

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もともと物忘れが激しく、子供のころの記憶なんて 小学校時代さえ危ういような、 そんな私が強く覚えているのは かかりつけの小児科だった小さな病院の待合い室。 とにかく壁にずらっと何十個も時計がかけられていたのだ。 病院が込んでいれば長引き、 朝行っても昼までかかる事はよくあったらしい。 母いわく、仏頂面で不機嫌そうで 子供嫌いなんじゃないかと思うような おじさまがお医者さんだったらしい。 ただ、そんなお医者さんだがとても名医だったそうだ。
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