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序章『哀しきヴィーナス』
暗い…‥。何も見えない。
闇の奥に誰かが居る…‥。紅い瞳の少年…‥。闇の中で妖しく輝くその瞳はとても美しい…‥
貴方は誰…‥?
返答は無い。私には、少年は笑って見えた…‥。
その瞬間、世界が紅く染まった。
気付くと私は妖しく燃える炎の中心に居た…。
(此処は何処だろう…‥?)
周りには灰と炎しか無く、何処までも闇が続いていた。
少女はゆっくりと歩きだす。
何かに呼ばれるように…‥。
そして少女は…‥――
――闇に消えた…‥。
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