第一章『魔を狩る者』

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「失礼します。」 俺は課長に軽く会釈し、部屋に入る。 そして課長に報告書を提出する。 「御苦労様。さて、新藤君。新しい仕事よ🎵」 課長はにっこり笑って資料を渡す。 その資料には何人かの違法魔族のプロフィールが入っていた。 「課長、これは…?」 俺は資料を捲りながら課長に聞く。 「昨晩、筑波の第三魔導研究所が実験中のミスで消滅したの。」 昨晩…‥丁度、ギルホーンを見つけた時か…。 そう考えながら、資料を見つめる。 「それが…この資料と関係が‥?」 「実は研究所が消滅する前に、神が強力な魔力を感知したの。」 課長は一枚の衛星写真を出した。 其処には爆発の瞬間が写っている。 「魔術…‥ですね…。」 俺は課長にそう言った。 「その通りよ…。」 神妙な面持ちで課長は話を続ける。 「これは魔術が使用された爆発。犯人とその意図は分かりませんが、こちら側に魔族の入界が確認されました。それ…」 俺は課長の言葉を遮り。 「要は、その魔族を送り還せと言う事ですね。」 と自信ありげに言った。 「まあ…、間違いではないけど…‥」 課長は俺を見て、少し言いにくそうにしていて。 間をあけ、ゆっくりと口を開いた。 「そいつら、何故か神都に向かってるのよ。」
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