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こちらに向かっている…?それはおかしい。
筑波には戦争以来、確かに隠れる都市は無いものの、近場には幾つか都市が在るし、我々の規制も薄い。
間違っても神都まで来る筈が無い、となると…。
「何か、目的がある…‥。」
俺がそう呟いくと。
「その通り❗と言う訳で、その魔族達の排撃を命じます。」
課長は机の上に肘をついて、俺に命じた。
「了解❗」
俺は敬礼をして、部屋から出ようとした。
その時、課長が俺を引き留めた。
「ああ、そうそう、今回は二人一組で行動して貰うから…‥新藤君は涼子と組んでね」
俺は耳を疑った。今、涼子って言った…?。
俺は振り返り課長を見た、課長はにっこり笑顔で「さっさと行け」みたいな視線を送っている。
「し…失礼します…‥。」
その威圧感に満ちた視線から逃げるように部屋を出た。
課長室から出た俺は、大きく息を吸い叫んだ。
「マジでか~~~~‼」
俺の声が虚しく廊下に響き渡った。
少しして俺は凪嶋 涼子に同行を頼み(わざわざ土下座までして)、街に繰り出した。
車の中で任務の説明をする。
「と言う事で、魔族の排撃をせよ…‥って、先輩ちゃんと聞いてます。」
俺は助手席に座っている先輩を見た。
「はいはい、ちゃんと聞いてますよ~…」と先輩は不機嫌そうに返事を返す。
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