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違法魔導探査とは不法入界者の発見方法の一つで、最も確実な方法である。
不法入界者は入ってきた順に、シリアルナンバーが付けられ、近くに入界者が居るとその情報が探査機に送られる。
小一時間、北区を走り回った俺達は公園で休憩していた。
「まったく反応が無いね…。」
「おかしいな~…確かに居るはずなんだけど…。」
「大体、北区に来るって考えが間違ってるんじゃないの?」
二人は缶ジュースを飲みながら、探査機を見つめていた。
「そんな事は無いと思いますけど…。」
「そうかなぁ…。」
まったく覇気の無い会話が続く。
しかし、本当に見つからない、まるで壊れたかのように沈黙している探査機。
何処かに抜け穴でも在るんだろうか…‥なんて考えていると、『ガンッ』という音と共に先輩が探査機に蹴りを入れていた。
「ちょっと⁉何やってんですか⁉」
俺はすかさず制止する。
「うっさい‼邪魔すんなっ‼このポンコツに気合い入れるんじゃあ~~‼」
「最新式なんですよ⁉これ❗」
俺の制止を振り払い、探査機に二発目を入れようとした、その時❗
『ビィービィービィー‼』
沈黙を守ってきた探査機が鳴った。
先輩の蹴りは数センチとゆう所で止まり、俺はホッとした。
じゃなくて…‼
『鳴った~~⁉』
二人の叫びが公園に響き渡った。
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