第一章『魔を狩る者』

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俺は『ケルベルス』を構え、路地を見つめる。 路地と言っても幅が広く、商店街の面影が残っていた。 その時、前方に黒い影が現われる。 遠すぎてよく分からない。 次の瞬間、影は二人に向かってきた。 影の正体は20センチ位の下級魔族が一体。 先輩は下級魔族に魔弾を撃ちこむ。 下級魔族は吹き飛ぶ。 「これだけ…?」 「みたいですね…」 拍子抜けしてしまった。 俺達はハズレを引いたらしい。 「こんな事って…‥」 先輩はその場に崩れる。 「しかし、おかしいな…‥確かに反応はターゲットだったのに…‥」 俺は妙な違和感に襲われた。何か、おかしい…‥。 その時、先輩の背後から下級魔族が襲ってきた。 俺はそれを撃ち落とす。 先輩は何が起こったか解らなかったみたいだ。 「くそっ…‥!」 周りを見渡し、舌打ちする。 「先輩…‥どうやら、こっちの行動が予測されてたみたいですね…。」 待ち伏せしていたはずが、いつのまにか囲まれていた。 周りには下級魔族が群れている。 「そのようね…‥。」 先輩は立ち上がり機銃を構えた。 「でも、やっと面白くなってきたじゃない‼」 子供のように笑みを浮かべる。 「準備いい‼宗馬‼」 「何時でも来い‼」 その瞬間、下級魔族が一斉に飛び掛かってきた。
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