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俺は『ケルベルス』を構え、路地を見つめる。
路地と言っても幅が広く、商店街の面影が残っていた。
その時、前方に黒い影が現われる。
遠すぎてよく分からない。
次の瞬間、影は二人に向かってきた。
影の正体は20センチ位の下級魔族が一体。
先輩は下級魔族に魔弾を撃ちこむ。
下級魔族は吹き飛ぶ。
「これだけ…?」
「みたいですね…」
拍子抜けしてしまった。
俺達はハズレを引いたらしい。
「こんな事って…‥」
先輩はその場に崩れる。
「しかし、おかしいな…‥確かに反応はターゲットだったのに…‥」
俺は妙な違和感に襲われた。何か、おかしい…‥。
その時、先輩の背後から下級魔族が襲ってきた。
俺はそれを撃ち落とす。
先輩は何が起こったか解らなかったみたいだ。
「くそっ…‥!」
周りを見渡し、舌打ちする。
「先輩…‥どうやら、こっちの行動が予測されてたみたいですね…。」
待ち伏せしていたはずが、いつのまにか囲まれていた。
周りには下級魔族が群れている。
「そのようね…‥。」
先輩は立ち上がり機銃を構えた。
「でも、やっと面白くなってきたじゃない‼」
子供のように笑みを浮かべる。
「準備いい‼宗馬‼」
「何時でも来い‼」
その瞬間、下級魔族が一斉に飛び掛かってきた。
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