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二人は銃を引き金を引く。
銃口の先から魔法陣が展開され弾丸が次々と下級魔族を吹き飛ばす。
「宗馬❗この場を切り抜けるよ‼援護して‼」
「了解‼」
そう言うと涼子は銃口を前方に向け、集中的に撃ち続けた。
前方の敵が一瞬にして蜂の巣になる。
「抜けるよ‼」
その掛け声と共に、四方から来る敵を撃ち落としながら走りだす。
弾が切れると、すかさず弾倉を取出し空中で交換、魔弾を放つ。
その時、前を走っていた涼子が振り返った。
「宗馬‼横に跳べぇぇ‼」
その声に合わせて跳ぶ。
その瞬間、後ろに居た下級魔族が轟音と共に消し飛んだ。
場に硝煙が立ちこめる…。「どんなもんよっ‼」
涼子は機銃を肩に担ぎガッツポーズ。
「無茶するなぁ…‥ワンテンポ遅かったら死んでますよ…‥。」
「生きてるから良いのよ」
そう言いながら弾倉を交換する。
「しかし、呆気ないな…‥これで終わりか…?」
俺は下級魔族の死骸を見て、そう思う。
その時、肩に何かが当たった。
(砂…?……上かっ‼)
見上げた瞬間、空中から剣が振り下ろされる。
(くっ…‥!)
俺は上段からの一撃をケルベルスで受けた剣を払いのけ、影に向け魔弾を放つ。
影は後ろに跳び、笑った。
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