第一章『魔を狩る者』

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(くぅ…‥っ!) その重い一撃を受けきれずに後ろに跳び、魔弾を撃つ。 だが、弾は外れる。 「ハハッ、やっぱりな。腕が使えてなイナ…。」 (くそっ…‥!ばれてる。) 俺の腕は最初の一撃で痺れてうまく使えない。 やばったな…、これはきついな。 「いくぜェ‼」 男は突っ込んでくる。 俺はそれに魔弾を撃とおとするが照準が定まらない。俺はギリギリの所で相手の一撃を躱し、その場を離れる。 「ハッハ~ッ‼逃げるのが職業カイッ‼」 男は攻撃魔法を展開した。「其処だぁぁ‼」 その瞬間、宗馬は振り返り魔弾を撃つ。 攻撃魔法の術式が崩された事により魔術が暴発し、男は吹き飛んだ。 「ウオォォォォォォォォォォッ‼」 派手に硝子に突っ込む。 「頭を使えば、こんなもんよ。」 中指を立て、へへっと笑う。 しかし、宗馬は体力的に限界が来ていて。 後は男が立ち上がらない事を願う事しか出来なかった。 「クッ…くくっ…‥クゥ…‥やってくれルネ~‥。」 願い届かず。男は立ち上がり、真っすぐ宗馬を見た。 「人間風情ガァァァァァァァァァ‼」 静かな路地に男の叫びが響き渡る。 次の瞬間、男の姿が消え、宗馬の目の前に現われた。 (しまった‼やられる…‼) そう思った瞬間、一発の銃声と共に、男は吹き飛ばされた。
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