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(くぅ…‥っ!)
その重い一撃を受けきれずに後ろに跳び、魔弾を撃つ。
だが、弾は外れる。
「ハハッ、やっぱりな。腕が使えてなイナ…。」
(くそっ…‥!ばれてる。)
俺の腕は最初の一撃で痺れてうまく使えない。
やばったな…、これはきついな。
「いくぜェ‼」
男は突っ込んでくる。
俺はそれに魔弾を撃とおとするが照準が定まらない。俺はギリギリの所で相手の一撃を躱し、その場を離れる。
「ハッハ~ッ‼逃げるのが職業カイッ‼」
男は攻撃魔法を展開した。「其処だぁぁ‼」
その瞬間、宗馬は振り返り魔弾を撃つ。
攻撃魔法の術式が崩された事により魔術が暴発し、男は吹き飛んだ。
「ウオォォォォォォォォォォッ‼」
派手に硝子に突っ込む。
「頭を使えば、こんなもんよ。」
中指を立て、へへっと笑う。
しかし、宗馬は体力的に限界が来ていて。
後は男が立ち上がらない事を願う事しか出来なかった。
「クッ…くくっ…‥クゥ…‥やってくれルネ~‥。」
願い届かず。男は立ち上がり、真っすぐ宗馬を見た。
「人間風情ガァァァァァァァァァ‼」
静かな路地に男の叫びが響き渡る。
次の瞬間、男の姿が消え、宗馬の目の前に現われた。
(しまった‼やられる…‼)
そう思った瞬間、一発の銃声と共に、男は吹き飛ばされた。
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