第一章『魔を狩る者』

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「私を忘れてんじゃないの…‥。」 宗馬は声のする方を見た。其処には埃まみれの涼子が立っていた。 「先輩…‥。」 俺は先輩を見ると、何故か笑いが込み上げてきた。 「プッ…‥あはははははははははははっ❗」 「何、笑ってんのよ‼」 「だって…‥❗いきなりそんな格好で出て来んだもん‼」 涼子は少し顔を赤らめ、埃を落とす。 まだ、笑いが止まらない。そんな俺に先輩は「笑うなっ‼」と怒る。 その時、瓦礫の中から男が起き上がった。 「グァァァァァァァァァ‼コロシテヤル‼テメェ等、コロシテヤルゥ‼」 男は左腕から血を流している、魔弾はそこに当たったようだ。 「たかが…‥人間風情ニィ‥‼」 「その人間にやられてるくせに…。」 「ダマレェェェェェ‼」 男は頭に血が上り、冷静さを失っている。 もう、負ける気がしなかった。 「さあ、そろそろ決着を着けますか‼」 そう言うと先輩はベルトからナイフを抜き、銃口に取り付けた。 銃剣、それこそが先輩の愛用する武器である。 「オレが……‥このオレが❗負けるモノかァァァァァァ‼」 男が攻撃に移ろうとした…その時、男は右腕を掴まれた。 「何をしている…、ハイドール…‥。」 白い肌に真っ白な服、輝くような銀髪の男が攻撃を制止し、ハイドールを見つめた。
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