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「おい…チョと待てヨ…何が…由々しき事態だヨ、オレは勝てたンダゼ‼」
「その身体でよく言えたものだな…‥」
折られた右腕と左肩に開いた弾痕を見て言った。
「くっ…!」
ハイドールは左肩を押さえ、怒りに震えた。
「まあ、良いじゃないか…マナ。」
そうディルケイスが言う。「今は戦う時ではない。一刻も早く『アリス』を見つけなければならない。」
「しかし…っ!」
人間は脅威になる。そうマナは感じたが…‥口を閉じた。
「諸君❗ここには12人の貴族が集まった‼ソレを祝わないか‥?」
ラインハーツはワインを取出し、中央のテーブルに置く。
「まあ、待てラインハーツ。ハイドール❗お前に聞く‼北区にアリスを見たか⁉」
その言葉にハイドールは、居ない…‥と口を動かした。
「そうか…‥。ヨシッ、皆集まれ‼」
バラバラだった者達が中央のテーブルに集まった。
テーブルにはワインの入ったグラスが12個、それぞれが手に取りあう。
「諸君❗我々は魔の為集まった‼あの栄光を再び灯すためにっ‼」
ディルケイスがグラスを掲げた。
「諸君❗我々の敵は全ての者だ‼臆すなっ‼前をみろっ‼敵は神都に在る‼」
他の者達もグラスを掲げた。
「諸君…‥この計画で失敗は許せない。」
皆は少し笑って。グラスをぶつけた。
『アリスに…‥』
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