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昼を過ぎた頃、俺達は神魔省に着いた。
「はぁはぁ…‥つ…着いたわね…‥」
「そ…そう…ですね…‥」
息も絶え絶えに汗を拭う。死にそうなくらい疲れた…多分、戦った事より。
経緯はこうである…‥――
――戦った後、車に戻ると見事に風穴が開いていた。流れ弾が当ったのだろう、悲惨な姿に変わっていた。
タクシーを拾って帰ろうかと思ったが、減棒怖さにここまで押してきた。
今になって後悔が押し寄せた。身体が使い物にならない。
俺達はフラフラしながら、神魔省に入っていった。
「あ~…怠かった~…」
そう言いながら管理課の扉を開けた。
管理課に入ると何やら騒がしい、電話が鳴りっぱなしで全職員が慌ただしく動いている。
「先輩…‥何かあったんでしょうかね…‥」
「そんな事より、課長に報告して早く寝たい…‥」
俺はそうっすね~…と相づちをうち、先輩の後に続いた。
課長室でも職員が出たり入ったりして慌ただしい。
つか、あの速度で対処する課長がすげぇ~…なんて思いながら、課長室の扉をノックした。
『失礼します。』
二人して課長室に入る。そこには書類の山に埋もれてる、課長が居た。
「ああ、書類だったら其処置いてね。」
課長は俺達に見向きもせず、書類を片付けていた。
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