第一章『魔を狩る者』

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終戦から七年が経ち…‥ 日本は大きく変わった。 『神』と『魔』の戦いは熾烈を極めたが、人間が『神』に加担した事でたった一年で終戦まで進んだ。 その一年後、日本に神魔省が設立され、三世界を一つにする政府が誕生する。 何故、日本が神と魔を繋ぐ場所に選ばれたか、世界はもめた。 確かに普通なら、米、露、英、欧と他の大国を使うが神からの使者はその理由をこう答えた。 「裂け目が日本に一番近く、都市を造る技術がある」そう、戦争の始まり。 つまり、『神』と『魔』が現われた場所が日本近海だったのだ。 そして、東京を神都と名を変え、現在にいたる。 神都中心部に存在する神魔省に違法魔族管理課が誕生したのもその頃だ…‥。 俺達の仕事は対魔戦闘。 必要であれば魔族の排除が許可されるが、主に強制退去が仕事になる。 政府は俺達をこう呼ぶ…‥ 『DARKEST』と…‥ 俺は違法魔族管理課と書かれた扉を開け。 「新藤…ただ今戻りました…‥。」 やる気の無い感じで課に入る。 その瞬間、「遅~い‼」と言う声と共に顔面にドロップキックをくらい、後ろに吹き飛ぶ。 ああ、やっぱりか…‥。大体、想像していた展開に俺は鼻頭を押さえて起き上がり、扉を見る。
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