第一章『魔を狩る者』

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目の前に十二才ぐらいの女の子が立っていた。 「いきなり何するんですか~‥先輩。」 俺はそう言った。 確かに目の前に居るのは少女だが、所詮は見た目の問題。彼女は俺より歳は上なのだ。 そんな先輩は俺の質問に当たり前のように答える。 「いきなり何する~~…こんな時間まで帰ってこない方が悪い‼」 先輩はプリプリ怒る。 はっきり言って可愛い…‥。 なんて考えてる場合では無い、俺は朝方まで戦闘をしていたと弁明した。 「ほほう…‥朝日を浴びて帰ってきた…。」 俺は首を縦に振る。 「んじゃあ…、何で時計の針は九時を指してるのかな…‥?」 日の出から約三時間経過した時計を指差し、先輩は俺に詰め寄った。 冷や汗が流れ出る。 (言えない…⁉途中で朝飯喰って、シャワーも浴びたなんて…絶対言えない‼) その時、先輩が匂いに気付き。少し鼻をクンクンさせ俺を見た。 「何で…シャンプーの匂いがするのかな…💢」 あはっ…あはははっ…‥俺はもう笑うしかなかった。 どんな罰が待っているのか心が不安になる。 そして静かに怒っている先輩が口を開いた。 「罰として❗・・・・」 しかし、そこで先輩の言葉が詰まる。 俺は先輩の目線を追った。 其処にはにこやかに微笑み、手招きする課長の姿があった。
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