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目の前に十二才ぐらいの女の子が立っていた。
「いきなり何するんですか~‥先輩。」
俺はそう言った。
確かに目の前に居るのは少女だが、所詮は見た目の問題。彼女は俺より歳は上なのだ。
そんな先輩は俺の質問に当たり前のように答える。
「いきなり何する~~…こんな時間まで帰ってこない方が悪い‼」
先輩はプリプリ怒る。
はっきり言って可愛い…‥。
なんて考えてる場合では無い、俺は朝方まで戦闘をしていたと弁明した。
「ほほう…‥朝日を浴びて帰ってきた…。」
俺は首を縦に振る。
「んじゃあ…、何で時計の針は九時を指してるのかな…‥?」
日の出から約三時間経過した時計を指差し、先輩は俺に詰め寄った。
冷や汗が流れ出る。
(言えない…⁉途中で朝飯喰って、シャワーも浴びたなんて…絶対言えない‼)
その時、先輩が匂いに気付き。少し鼻をクンクンさせ俺を見た。
「何で…シャンプーの匂いがするのかな…💢」
あはっ…あはははっ…‥俺はもう笑うしかなかった。
どんな罰が待っているのか心が不安になる。
そして静かに怒っている先輩が口を開いた。
「罰として❗・・・・」
しかし、そこで先輩の言葉が詰まる。
俺は先輩の目線を追った。
其処にはにこやかに微笑み、手招きする課長の姿があった。
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