207人が本棚に入れています
本棚に追加
「まったく…、貴方達は何をやっているの。」
課長は半ばあきれ気味にそう言う。
あの後、俺と先輩は課長に一発ずつ、ゲンコツをされ軽く説教を受けて、課長室に呼ばれた。
「新藤君への罰は後日、伝えます。当然、貴女にも与えますからね。」
課長は先輩を見て言う。
先輩は「え~~⁉何でですか~⁉」と反論。
「当たり前です。二人して遊んでるからこうなるんです‼」
課長…‥別に遊んでた訳じゃ…‥と俺は弁明しようかと思ったが、落ち込んだ先輩を見ると言う気が失せた。
「それで新藤君、報告は…?」
課長は俺を見てそう言った。
「あっ…はい。今回の相手は強制退去完了しました。」
俺は課長に報告をして相手の資料を渡す。
「はい、御苦労さま。じゃあ、報告書にまとめて持ってきて頂戴。」
「はい。」と言って俺達は課長室を出る。
課長室を出た瞬間、先輩からローキックされ。
「あんたのせいだからね‼」
そう言って先輩は去っていった。
あの小さい体に何故…、あれ程の力が出せるのか…‥謎だ…‥。
俺は蹴られた足を擦りながら自分の椅子に座る。
まあ、見ての通りうちの課は女性が多い。
課長も女性だし周りを見ても女性の比率が高い。
これも謎だ…‥。
最初のコメントを投稿しよう!