第一章『魔を狩る者』

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「まったく…、貴方達は何をやっているの。」 課長は半ばあきれ気味にそう言う。 あの後、俺と先輩は課長に一発ずつ、ゲンコツをされ軽く説教を受けて、課長室に呼ばれた。 「新藤君への罰は後日、伝えます。当然、貴女にも与えますからね。」 課長は先輩を見て言う。 先輩は「え~~⁉何でですか~⁉」と反論。 「当たり前です。二人して遊んでるからこうなるんです‼」 課長…‥別に遊んでた訳じゃ…‥と俺は弁明しようかと思ったが、落ち込んだ先輩を見ると言う気が失せた。 「それで新藤君、報告は…?」 課長は俺を見てそう言った。 「あっ…はい。今回の相手は強制退去完了しました。」 俺は課長に報告をして相手の資料を渡す。 「はい、御苦労さま。じゃあ、報告書にまとめて持ってきて頂戴。」 「はい。」と言って俺達は課長室を出る。 課長室を出た瞬間、先輩からローキックされ。 「あんたのせいだからね‼」 そう言って先輩は去っていった。 あの小さい体に何故…、あれ程の力が出せるのか…‥謎だ…‥。 俺は蹴られた足を擦りながら自分の椅子に座る。 まあ、見ての通りうちの課は女性が多い。 課長も女性だし周りを見ても女性の比率が高い。 これも謎だ…‥。
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