第一章『魔を狩る者』

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少しして報告書を書き終えた俺は、課長室に向かった。 俺が課長室前に着くと、中から話し声がする。 どうやら先客が居るみたいだ。 (仕方ない、少し待つか…‥。) 俺は入口にある椅子に座る。 少し待ってると、横から「おっ❗宗馬じゃん❗」と声がした。 横を見ると一人の男が居る。 「逸見さん、おはようございます。」 俺は軽く会釈した。 逸見は「おうっ、おはようさん❗」と逸見は紅髪をボリボリ掻きながら返す。 恐らく、逸見さんも夜勤あけなのだろう、日本刀を片手に持っていた。 「逸見さんも夜通し狩りだったんですか?」 俺は逸見さんの日本刀を見て聞く。 「ん?ああ、そうだよ…。」 逸見さんは煙草を取り出し火をつける。 「しかし最近、増えたな…‥違法魔族。」 疲れた感じで彼は言った。確かに最近はずっと徹夜が続いているが、それが全て狩りという事が気に食わないらしい。 逸見さんは「ちゃんと、手当ては出んのかね~…。」と煙草を吹かしながら言った。 逸見さんは変わった人だ、課の象徴とも言える十字の紋章を眼の下にいれたのだ。 眼の下の黒い十字のタトゥー、それが逸見さんの象徴。 不思議な人だ…‥俺はそう思う。 すると後ろから「失礼します。」と言う声が聞こえ、一人の男が出てきた。
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