207人が本棚に入れています
本棚に追加
少しして報告書を書き終えた俺は、課長室に向かった。
俺が課長室前に着くと、中から話し声がする。
どうやら先客が居るみたいだ。
(仕方ない、少し待つか…‥。)
俺は入口にある椅子に座る。
少し待ってると、横から「おっ❗宗馬じゃん❗」と声がした。
横を見ると一人の男が居る。
「逸見さん、おはようございます。」
俺は軽く会釈した。
逸見は「おうっ、おはようさん❗」と逸見は紅髪をボリボリ掻きながら返す。
恐らく、逸見さんも夜勤あけなのだろう、日本刀を片手に持っていた。
「逸見さんも夜通し狩りだったんですか?」
俺は逸見さんの日本刀を見て聞く。
「ん?ああ、そうだよ…。」
逸見さんは煙草を取り出し火をつける。
「しかし最近、増えたな…‥違法魔族。」
疲れた感じで彼は言った。確かに最近はずっと徹夜が続いているが、それが全て狩りという事が気に食わないらしい。
逸見さんは「ちゃんと、手当ては出んのかね~…。」と煙草を吹かしながら言った。
逸見さんは変わった人だ、課の象徴とも言える十字の紋章を眼の下にいれたのだ。
眼の下の黒い十字のタトゥー、それが逸見さんの象徴。
不思議な人だ…‥俺はそう思う。
すると後ろから「失礼します。」と言う声が聞こえ、一人の男が出てきた。
最初のコメントを投稿しよう!