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数分後・・・
道の向こうから足音が聞こえてきた。
「テメェ、なにガンつけとんじぇコラァ!」
やってきた二人はどう見てもヤンキーなやつらであった。
「すみません、そんなつもりでは・・・」
「アン?何か文句でもあんのかっ!殺るぞコラァ」
「多岐!そのくらいにしておけ」
もう一人のヤンキーが多岐と呼ばれたヤンキーの言葉を遮る。
「だけど、真崎さんこの女が・・・」
「多岐・・・俺はやめろと言ったんだが」
「す、すみません、真崎さん」
真崎とヤンキーに睨まれ多岐は黙り込む。
「ところで嬢ちゃんは、こんな真夜中にダンボールに入って何をしていたんだ」
「それはですね~」
お姫様は事情を簡単に説明した。
「そうか・・・家出か」
そのときお姫様のお腹の虫がまたぐぅと空腹を知らる。
真崎はどこからかアンパンと牛乳を取り出してお姫様に渡す。
「コレをやろう」
「え、でも・・・」
「俺にはこのくらいしか出来ねえからな、受け取ってくれ」
そう言って二人は去って行った。
「いい人でよかったです♪」
お姫様は早速、アンパンを食べることにした。
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