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次にハルナは温室に向かった。
温室は色々な植物が植えられおり、少し蒸し暑いが寒い気候のこの国には暖房同然の暖かさである。
「居たか、シュウジ」
ハルナは黄色のスーツを着た男性に話しかけた。
「……何?」
男性はハルナを見据えながら言う。
「親父から、国の救済を頼まれた。一緒に手伝ってくれないか?」
ハルナもシュウジを見据えながら言う。
「……何、そのたいそれた依頼……」
シュウジは無表情で、冷たい事を言う。
「私はお前らにしか、頼れないのだ、だから、頼む!」
ハルナは頭を下げながら言った。
「……まぁ、面白そうだし、やってみるか」
シュウジは少し考え、了承した。
「よかった……」
ハルナは安心して微笑んだ。
「まぁ、いい暇つぶしになれそうだし」
シュウジは淡々と言った。
「では、他の者の場所に向かう、ではな」
ハルナはシュウジに背を向けながら言った。
「行ってらっしゃい……」
シュウジはハルナを見ず、植物の手入れをしながら言った。
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