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最後に屋上に向かった。
屋上は植物は何もなく雪がいつも積もっている。
「トウガ……」
ハルナは青のスーツを来た男性に話しかけた。
「ん?ハルナか」
男性は煙草の火を消し、ハルナを見た。
「私は親父の依頼で、国を救済する事になった。一緒に手伝ってくれないか?」
ハルナはトウガを見据えながら言った。
「なんだ女王様になる為の修行ってやつか?そんなもん、一人でやれ」
トウガはすぐに魂胆を見抜き、少しめんどくさそうに言う。
「しかし、私はお前が必要だ。カグツチやシュウジも協力してくれた」
ハルナは真剣な目でトウガを見る。
「……ったく、あの二人だと上手く操れんだろうな。……仕方ないか俺もやってやるよ」
トウガはめんどくさそうに了承した。
「……よかった」
…
ハルナは安心して、微笑んだ。
…
「まぁ、命の保障はしてやるよ」
トウガは雪降る空を見ながら言った。
「では、親父の所に向かう」
ハルナはトウガに背を向けながら言った。
「行ってらっしゃい」
トウガはそう言うと煙草に火をつけた。
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