ひとつ

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「す、すみませんっ!ごめんなさい!」 「いったぁーいな。本当に、いい度胸だよねー深浦?」 「そんなつもりなくてっ……。ただ、えっと、こ、こんなことされたことなくてっ!……す、すみません」 「別にいいけどー。なぁ、深浦」 「な、なんですか?」  くすっと、人の悪そうな意地悪な微笑を浮かべて俺に言った。 「天国と地獄、――どっちイきたい?」 「ど、どっちも嫌です!!」  俺より、俺より年下のくせにっ……。なんだこの偉そうな態度は。実際に偉いけどっ。コイツの一言で俺の首飛ぶけど!
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