ひとつ

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「おかえりなさい。ご苦労だったね」 「ただいま、帰りました。って、なんで、俺の部屋にいるんですか?」  俺が残業(勿論給料は出ない)を終え、自分の部屋に帰るとそこには社長サマがいた。 「なんでって、いいじゃーん。オマエ料理できないから、どうせ今日もレトルトで済ませるつもりだったんだろ?」 「そうですけど……」 「じゃあ、俺が作ってあげて、一緒に食べた方がいいだろ?そ・れ・に。どうせお前には逆らう権利なんてないんだからさ」 「……」  笑顔でさらりと言われたー。こいつ!さりげなく自分に逆らうな宣言しやがった。  まぁ、お世話になっているのは俺の方だけど。けど!
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