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通学路を歩いていると後ろから明るい声が聞こえた。
「おすっ!翔!」
「おはよー!翔ー!」
そこには2人の生徒がいた。
俺の幼なじみの銀尾 鋼夜(しろお こうや)と蒼海 楓(おうみ かえで) だ。
「おはよ、鋼夜に楓」
幼い頃から3人は仲がよく登下校はいつも一緒でよく遊んでいた。
「なんだー?テンション低いぞ!」
朝からテンションの高い鋼夜。
「何かあったの?」
心配してくれる楓。
「いや、なんでもないよ!今日の数学のテストのこと考えてたんだよ!」
俺は心配させないように嘘をついた。
「やべー!すっかり忘れてたよ。またひでー、点数取っちまうよ!いいよな、翔は頭がよくて」
「私、数学苦手だからどうしよう。まぁ、鋼夜よりはましだけどね♪」
「そうだな!あれは人間の取れる点数じゃないしな♪」
「2人ともひでーぞ!!」
アハハハと笑いながら通学路を歩く3人。
毎日、こんな日常が続けばと願いながら……。
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