第1章 崩れ去る日常

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さっきあった全てを話すと2人は心配そうな顔をしたがニコっと笑った。 「そういうところがお前らしいな」 「翔は正義感強いからね。でもそこが心配なんだよね」 2人ともやっぱり俺のことを分かってると改めて感じた。 あれ?そういえば俺の頬にも血が…… そう思い頬を指で触れる。 だが指には何も着いていなかった。 その時、鋼夜が声を出した。 「ん?」 「どうした?」 聞き返すと 「いや、さっきまで指に着いてた血が消えた……」 指をこちらに見せる鋼夜。 その指には何も着いていなかった。 「なんで?さっきまで着いてたよね?」 驚きの声を漏らす楓。 いったいどうなってんだ?
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