第1章 崩れ去る日常

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午前の授業が終わり昼休みになった。 「お~い、翔!飯食おうぜ!」 「しょうがないなぁ、一緒に飯食う人もいないのか、鋼夜は♪」 「ぐっ!?勘に触る言い方をしおって…」 冗談を言いながら俺は昨日買っておいたジャムパンを食べ始める。 鋼夜はコンビニで買ってきたらしいカツサンドを食べていた。 俺と違って鋼夜は勉強より運動が得意で食事にもそれなりの違いがある。 俺は細身な体でガリガリではない、髪の毛はサラサラで長めだ。 対して鋼夜は運動が得意とあってがっしりとしていて、髪は短く、髪質なのかツンツンに立っている。 正反対な感じだと改めて思った。 ちなみに鋼夜は女子にとてももてる。 男の俺から見てもかっこいいと思う。 「ん?俺の顔になんか付いてるか??」 鋼夜の顔を見ていたら気付いたらしく自分の顔を触りながら尋ねられた。 「あぁ、鼻の下にな…」 「なんだ??」 鼻の下を擦る鋼夜。 「口が付いてる」
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