第1章 崩れ去る日常

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「はぁ~…、めんどいな。ガスバーナーってどうやって使うんだっけ?」 鋼夜は勉強が苦手なので苦戦していた。 ふと翔の方を見ると既に終わったらしく反応している間、ボーッとしていた。 「やっぱり翔は終わってたのか。さてと、上か下かどっちのネジを回せばガスが出るんだ??」 何度か試してマッチで火を着けようとしたのだがぜんぜん出来なかった。 「はぁ~…、翔に聞くしかないか…」 そう思い、鋼夜は翔の元へ行こうと翔の方を向いた。 未だにボーッとしたままの翔。 その時、鋼夜は翔の様子がおかしいことに気付いた。 翔は目が虚ろで魅いられたようにずっと火を見つめていた。
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