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俺は、翔の様子がおかしいことに気付き翔の元へ行こうとしたとき。
不意に翔が動いた。
ゆっくりと手を伸ばして火に触れるように。
バリィンッ
その瞬間、全ての生徒の試験管が割れた。
「何だ!?」
急の出来事に俺は翔から目を離し周りを確認する。
ガスバーナーから巨大な火柱が何本も立ち上っていた。
「きゃぁああああ!!」
女子生徒から悲鳴が上がる。
「何だこれは!みんな落ち着いて部屋から出るんだ!!」
先生の怒号が上がる。
みんな我先にと扉から出ていく。
そこは阿鼻叫喚の地獄絵図のようだ。
いや、灼熱地獄といったところか……。
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