第1章 崩れ去る日常

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俺は、翔の様子がおかしいことに気付き翔の元へ行こうとしたとき。 不意に翔が動いた。 ゆっくりと手を伸ばして火に触れるように。 バリィンッ その瞬間、全ての生徒の試験管が割れた。 「何だ!?」 急の出来事に俺は翔から目を離し周りを確認する。 ガスバーナーから巨大な火柱が何本も立ち上っていた。 「きゃぁああああ!!」 女子生徒から悲鳴が上がる。 「何だこれは!みんな落ち着いて部屋から出るんだ!!」 先生の怒号が上がる。 みんな我先にと扉から出ていく。 そこは阿鼻叫喚の地獄絵図のようだ。 いや、灼熱地獄といったところか……。
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