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俺も早く逃げようとしたが翔がまだ教室の中にいることに気付いた。
翔がいた席の場所で翔は俯いて立っていた。
周りのガスバーナーから立ち上るあり得ない大きさの火柱が俺に熱風を当てて身体中から汗が吹き出る。
「翔!」
翔に向かって叫ぶ。
目が虚ろのまま立ち尽くしていた翔が顔を上げた。
どこを見ているのか分からない様な焦点の合わない目で、まったく周りが見えてないように落ち着いている。
「………フフ…………ハハ……アハハ…」
不意に翔が笑い出した。
おかしい
その言葉が俺の頭の中で何度も回っていた。
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