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「楓!早く逃げよ!!」
いつもお話をしたりする仲のいい女子、八雲 志帆(やくも しほ)が声をかけてきた。
「あっ!志帆!でも翔と鋼夜が……」
心配そうに辺りを見渡すが逃げるクラスメートでどこにいるか分からない。
「きっとあの2人なら大丈夫だよ!もう外にいるって!!」
「分かった、ありがとう志帆!」
2人はすぐに教室を出た。
他の生徒たちも続々と出てくるなか翔と鋼夜が出てこなかった。
なんで!?どうしていないの!?
「おい!全員いるか!?いないやつがいたら言え!!」
先生が生徒の確認をする。
「先生!雉子村君と銀尾君がいません!!」
私が震える声で言おうとしたのだが、私の気持ちを感じとってくれた志帆が言ってくれた。
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