第1章 崩れ去る日常

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「楓!早く逃げよ!!」 いつもお話をしたりする仲のいい女子、八雲 志帆(やくも しほ)が声をかけてきた。 「あっ!志帆!でも翔と鋼夜が……」 心配そうに辺りを見渡すが逃げるクラスメートでどこにいるか分からない。 「きっとあの2人なら大丈夫だよ!もう外にいるって!!」 「分かった、ありがとう志帆!」 2人はすぐに教室を出た。 他の生徒たちも続々と出てくるなか翔と鋼夜が出てこなかった。 なんで!?どうしていないの!? 「おい!全員いるか!?いないやつがいたら言え!!」 先生が生徒の確認をする。 「先生!雉子村君と銀尾君がいません!!」 私が震える声で言おうとしたのだが、私の気持ちを感じとってくれた志帆が言ってくれた。
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