第1章 崩れ去る日常

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「なんだと!?分かった、今から2人を助けに行く!!学級委員はこの事を学年主任に伝えろ!!お前らはここで待機だ!!」 そう叫び緊急の為に配備されていた消火器を手にとり理科室へと向かった。 窓から見えるが中は天井に火が届くほどになっていた。 翔、鋼夜、2人とも無事でいて!! 楓には祈ることしか出来なかった。 その時! ザァァァ――――― 何かが落ちる音。 スプリンクラーだった。 偶然かもしれないが私は自分の願いが通じたのだと思った。 良かった。これなら助かるはずだ。 「お前ら大丈夫か!?」 先生の声がこちらまで聞こえた。
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