第1章 崩れ去る日常

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鋼夜が死を覚悟したとき… ザァァァ―――― 火災探知機が熱に反応し、スプリンクラーから勢いよく水が噴射された。 シュウウゥゥゥ…… 勢いを失いゆっくりと炎が消えていく。 黒く焦げた匂いが鼻をついた。 バタッ 「翔!!」 力なく倒れた翔。 俺は翔に近づき安否を確認した。 「良かった、気を失ってるだけだ」 安堵の声を漏らした俺。 「お前ら大丈夫か!?」 先生が助けに教室に入ってきた。 「大丈夫です!ちょっと翔が気を失ったみたいですけど」 「分かった!すぐに保健室へ運ぼう」
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