第1章 崩れ去る日常

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「う~ん、今日もいい天気だな」 俺の名前は雉子村 翔(きじむら かける)、聖条(せいじょう)高校2年生だ。 成績はいつもトップを争えるほどだが、運動は少し不器用で苦手な方だ。 さすがに文武両道とまではいかない。 家族は今、兄と二人暮らしで、両親は二人とも海外で働いていてほとんど帰ってこない。 兄の名前は雉子村ではなく矛神 響(ほこがみ ひびき)で実は両親は仕事の関係で離婚している。 俺は母親に、兄は父親に戸籍があるため苗字が違う。 兄は大学3年生で工業の大学に通っているのだが最近遊んでばかりいるように見える。 しかし、今日はぽかぽかしていてとてもいい天気で授業中、寝てしまわないか心配だ。
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