227人が本棚に入れています
本棚に追加
すでにデスになった女は隣にいるもう1人に狙いを定めた。
「逃げろぉ!!」
俺が叫んだが彼女は涙を流し震えるだけだった。
「くそッ!」
俺はすぐに立ち上がり地を蹴り彼女に向かう。
デスは彼女に隣の女の首を斬った血の滴る腕を振り上げた。
ザクッ
しかしデスの降り下ろした腕は空を斬り地面にめり込んだ。
間一髪間に合って動けない彼女に飛びかかり押し倒した。
「おい!大丈夫か!?逃げるぞ!」
「助けてくれたの?ありがとう」
「そんなこといいから早くしろ!」
俺は彼女の手を持ち引っ張る。
しかし彼女は動かない。
「おい!何やって――――!?」
彼女の胸から突き出る白い槍状の骨、それは心臓を貫いていた。
「チクショウ!!」
いつの間にかすぐ後ろに来ていたデスは助けた彼女をいとも簡単に殺した。
最初のコメントを投稿しよう!