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「そうなんですか」
お互いにそれぞれ掃除があったから、その時も軽く話しただけだった。
最後の3回目はやっぱり美合。
「今日はよく会うね」
「ハイ」
私たちはもうすっかり普通に話せるようになっていた。
知り合って最初の2日間くらいはゲーセンの外で話してたけど、もう普通にゲーセンの中で話すようにもなってた。
家に帰っても電話やメールも普通にしてた。
その日もずっと帰る時間まで話してた。
そして、次の日はハロウィンだった。
私のクラスは福祉コースという特別なクラスだから1クラスしかなく、3年間クラス替えがなくてみんなとても仲がよかった。
だから、ハロウィンというイベントもすごく盛り上がった。
と言ってもただ、お菓子を交換するだけだけどね。
私はお菓子を多めに持って来てたから、先生や他のクラスの子にも少しあげたりしてた。
それで昼休みに友達とまた購買に行くことになり、購買に行く時、ハート型のチョコとカントリーマームのクッキーをポケットに入れておいた。
もしかしたら、涼がいるかもしれないから。
そしたら、グッドタイミングで彼は自販機に来た。
「こんにちは」
と軽くあいさつしたら、私はポケットに入れてたお菓子を取り出し、
「どっちがいい?」
と聞いた。
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