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案外いけるんじゃないか、これは。
そう思いおっさんが美星を見ているうちに全速力でその方向へ走る。
これは賭けだ。俺の脚ならデカくて鈍そうなおっさんから見つからずに校門を突破するくらい容易いはずだ。
おっさんに近づくにつれ足音を小さく、慎重になる。
バスケでディフェンスを抜くのと要領は同じで、短い距離をいかに速く動けるかだ。
……今だっ。
今出せる最高速度でおっさんから少し距離を空けたところ抜ける。
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