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校門の前でぐるりと周りを見回すと俺らと同じように入学早々、遅刻してくる生徒はおらず。
身長2mはあろう、屈強のおっさんが立っていた。
「おい、あれはヤベぇ」
おっさんに見つからないように校門脇へそれ自転車から降りて様子を伺う。
「ヤバいって……遅刻したことぉ?」
アホか。
「ちげぇーっ、あのおっさんだ!」
声を小さくして怒鳴る。矛盾しているようでしていないだろう、コレ。
「あのヒゲ、あの骨格、あの体格。アイツはヤベぇよ、少なく見積もって2人は殺してる」
俺には分かる、直感で分かる。
「流星。遅刻したくらいじゃ殺されないから……」
美星が様子を伺っていた場所から簡単にでていった。
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