異変の始まり

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    「……申し訳ありませんでした。お嬢様」   咲夜は重い口を開き下を向いたまま言った。     ………。     何の返事もない。 咲夜は顔を上げられない。 今自分がどんな表情をしていて、どんな表情を主人に見せればいいかわからなかった。 悪い事をし、親に怒られている時の子供のようにただ俯くしかできなかった。 しかし、相変わらず頭は痛んだ。     「……咲夜、顔をあげなさい」   ようやくレミリアが口を開いた。   その声にはなんの気持ちも感じられなかった。   咲夜は言われた通りに顔を上げる。   レミリアは声と同様、何の感情も感じられない表情で咲夜を見ている。     そしてまたその口をゆったりと開く。   「咲夜、今日から貴方に無期限の休暇を与えるわ」  
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