~思い出~

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しばらく考えた後、幸子は閃いたらしく手をうって、 「下の名前が武司だから…タケちゃん」 そう武司に命名した。 「…タケちゃん?もっとカッコイイのないのか?」 武司は苦笑いを浮かべた。 「え~いいじゃん。タケちゃんって呼ばせてよ」 幸子は食い下がり手を合わせて頼んだ。 「わかった…好きに呼んでくれ」 「やった♪」 武司はあまりにも熱心に頼んでくる幸子に根負けしてしまった。 「ただし、それには一つ条件がある」 「条件?」 幸子は首をかしげた。 武司はしばらく照れたような顔をして、 「今日から俺も…お前の事幸子って呼ぶから」 恥ずかしそうに、そう言った。
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