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「そんな事?もちろんいいよ」
幸子は笑って承諾した。
「じゃ、じゃあ…幸子」
「何?タケちゃん」
ぎこちないその呼び合いに二人は顔を見合わせて笑いあった。
「うっ…タケちゃん」
幸子は大粒の涙を流した。
手に持ったルーズリーフが涙で少しづつ濡れていく。
それから、しばらく幸子は泣き続けた。
武司との思い出を1つ1つ思い出し…そのたびに涙が溢れてきた。
コツ…泣いている幸子の耳に誰かの足音が聞こえてきた。
幸子は顔を青くして震えだした。
虐められた記憶が頭に浮かび上がり…呼吸も荒くなってくる。
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