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「私…幸子がみんなに虐められてる時…何もしてあげられなかった。もし、幸子を助けたら今度は自分がやられるんじゃないかって…本当にごめんなさい!!」
涙を流して謝る由紀子に幸子は黙って近付き、包み込むように抱きしめた。
「いいんだよ。由紀子も怖かったんだよね、今だって誰かクラスの人に見られたらまずいのに、わざわざお別れいいに来てくれたんでしょ?だから、それだけで十分だよ」
由紀子はしばらく幸子の胸の中で泣き続けた。
「私そろそろ行くね」
由紀子は泣き止むと幸子から離れ笑顔を作った。
「うん、ありがとう由紀子」
幸子も笑顔でそれに返した。
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