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「また、会えるよね?」
由紀子は去り際に幸子にそうきいてきた。
「絶対会えるよ」
その問いに幸子は笑顔で答えた。
「約束だからね!!絶対だよ!!」
由紀子はそう言い残して走り去った。
「ありがとう由紀子…約束絶対守るからね」
由紀子が去った後、幸子は荷物をまとめ終わると教室をでた。
廊下を歩き幸子は、まっすぐ玄関には向かわず階段をさらに上へと、あがっていった。
教室のあった3階から階段を2つ上がった先、古ぼけた扉を開けたその先は…屋上だった。
「久しぶりだな…」
幸子は入学当時からこの、屋上から見る景色が好きだった。
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