1人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな幸子の様子を、武司はずっと見ていた。
心配で何回か幸子に電話やメールをしたが…返ってくる言葉はいつも『大丈夫』だった。
現に、それから数週間はちゃんと学校に来ていた。
しかし、幸子の顔からは、だんだん笑顔が減っていった。
そして、2週間くらい前からついに幸子は学校に来なくなった。
最初のうちは病気か何かと思っていたが、期間が長かったので、ちょうど昨日幸子にメールを送ったが、返信はこなかった。
それを心配していた矢先に、幸子の転校話を聞かされたのだ。
クラスの女子は、虐めの原因を作った女子とその取り巻き連中以外は俯いていた。
最初のコメントを投稿しよう!