―調教―

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       する事も無い     俺は いつの間にか    眠っていた     「グー…」   小さく お腹の音が鳴る    お腹 減ったなあ       「 ガチャ」    奏が 袋を持って    部屋に 入ってきた  奏「…奈義…   お腹 減ったよね?」  奈義「…はぃ…」    奏は 袋から    林檎を 取り出した  奏「はい。 今だけだよ」  奏は そう言って    俺の手錠を解いてくれた  奈義「有り難う…ございます。」  奏「……っ…」    又だ…  奏が 悲しそうな顔をする    奈義「…食べて良い…ですか?」      敬語が 普通になってきた 奏「うん  食べな。」   そう言って    奏が 俺の頭を撫でた時だった    暖かいものが頬を伝った    涙だ  流しちゃいけないのに  泣いちゃいけないのに   すぐに 涙を 拭おうとする 
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