―手紙―

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    散々暴れて 偶々    枕を 蹴った    すると 鍵を      見つけた       早く 奏の隣に…    俺は 何とか      鍵を 使って    手錠を解いた        直ぐに 立ち上がる  久し振りに 立ち上がったもので 身体が 若干    ふらつきながらも      奏の元へ 向かった       既に 奏の息は なくなっていた    俺は 奏を ギュッと 抱き締める  奈義「…奏… 悲しいよ…。  俺… 悲しいよ…」   微笑む 奏は まだ 生きてるみたいだった    奏の 唇にキスをする    これが 絵本だったら    奏は 生き返るよね    絵本だったら 良かったのに    こんな 悲しい物語なんて 望んでなかった       奏の 喉の ナイフを  ゆっくりと引き抜く     
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