終わりと始まり

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時は西暦2110年 後にこの年は、間違いなく世界が大きく動いた年として語り継がれる事だろう。 1月1日、何処の日本のロボットアニメ好きの発明家が成し遂げたのか、全長20mの高性能かつ高機動な巨大ロボット「RM-0P プロト」が完成したと言うニュースが全世界に発表されたのだった。 しかし、この日に世界を驚かせた発表は↑これだけではなかった。 なんと、あのアメリカ合衆国が密かに進めていた月への移民計画を実行する事が決定したのだ。 この計画は「月面移民計画」と呼ばれている。 そう、アメリカの人口が増えすぎたのである。 更に驚いた事に、既に住居区が完成していると言うのだ。 つまり、増えすぎた人口を後は本当に'移民'させればこの大それた計画は終了となるのだ。 だが、同時にカナダでも同じ様なニュースが発表された。 こちらは何と、宇宙にコロニーを完成させ、アメリカの「月面移民計画」に対抗したのか「コロニー移民計画」を実行すると言うのだ。 やはり、カナダでも人口が増えすぎたのだ。 しかも、こちらも後はコロニーに'移民'するだけで計画は終了すると言うのだ。 そう、カナダは密かにコロニーを宇宙に完成させていたと言うのだ。 この時、この3つの発表が「終わりの始まり」の引き金になるとは、誰が思っただろうか… 2月1日、1ヶ月が経ち日本の自衛隊は例のプロトを量産し部隊へ投入する事を決定した。 勿論「戦う為に」では無く、「守る為に」である。 その頃、アメリカ、カナダの両国は月、コロニーへの移民を完了させた。 3月1日、日本の自衛隊に新た設立した「RM開発部」にて、ついにプロトの量産に成功した。 そう、量産型プロトこと「RM-0PA アナザープロト」の完成である。 さらにこの日、アメリカ軍、カナダ軍、そして、ヨーロッパ統合軍からRM開発要請依頼がRM開発部に届いた。 4月1日、この日アメリカ軍では「RM-1 スター」カナダ軍では「RM-2 リーフ」そしてヨーロッパ統合軍では「RM-3 クロス」が開発完了し、更に量産開始となった。 5月1日、3軍の量産機「RM-1A アナザースター」、「RM-2A アナザーリーフ」、「RM-3A アナザークロス」の量産に成功した。
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