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また夢を見た。
あの事件の前は夢を見る事なんて殆ど無かった。
たまに見る夢は悪夢ばかりだった。
でも最近の夢は違う。
ずっと夢の中にいたいと思う。
そうすればずっと一緒にいられるのに。
心から信頼出来る友人が沢山いて、好きな人がいて。
「好きな人、か」
ため息をつくとベッドから起き上がった。
思い返せば、初めての出会いはベッドだった。
彼女は幸せそうに眠っていた。
思い返すだけで笑いがこみ上げてくる。
カーテンを開け、ふとガラスに映った自分の姿を見る。
「夢ならどんなにいいか」
君は前向きに生きている。
それはとても眩しい。
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