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「はい、紅茶です」
「ありがとう、朔月」
遥は朔月の差し出した紅茶を受け取ると軽く礼を言う。
「朔月の入れる紅茶は絶品だからな」
朔月は遥の言葉に顔を赤らめ、照れていた。
「楽しそうな事は良いことだけど、何で書斎に集まるのかな…
この家のリビングは機能しないことが殆どだよ」
「気にするな。
仕事のじゃまにはならない」
「ならなかったら、こんな事言わないよ」
悠は大きな溜め息を付く、遥と朔月はクスクスとさも楽しく笑い出した。
「私今のうちに買い出しに行って来ちゃうから、遥さんはゆっくりしてて下さいね」
朔月は悠と遥を残して書斎を出た。
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