No.00 プロローグ

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  「はい、紅茶です」 「ありがとう、朔月」 遥は朔月の差し出した紅茶を受け取ると軽く礼を言う。 「朔月の入れる紅茶は絶品だからな」 朔月は遥の言葉に顔を赤らめ、照れていた。 「楽しそうな事は良いことだけど、何で書斎に集まるのかな… この家のリビングは機能しないことが殆どだよ」 「気にするな。 仕事のじゃまにはならない」 「ならなかったら、こんな事言わないよ」 悠は大きな溜め息を付く、遥と朔月はクスクスとさも楽しく笑い出した。 「私今のうちに買い出しに行って来ちゃうから、遥さんはゆっくりしてて下さいね」 朔月は悠と遥を残して書斎を出た。  
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